Making of IDOLABOR 〜アイドレイバーができるまで〜 前編

ここから先はネタバレ御免です。

参加経緯

6月の下旬ぐらいに今回の主催者である哀川翔Pから突然メールをいただきました。
内容はシネ☆MADという企画があって辞退者が出たので参加してほしいというものでした。


その当たりの詳しい経緯は哀川Pがブログにお書きになっているので読んでいただきたいと思うのですが、
個人的はPV系と架空戦記の作者や視聴者が交流できるのはとても良いことだと
思いましたし、何より24時間アイマスTVを見た後で企画って面白いなぁと感じていたので
参加を決意しました。


とは言え企画概要に載っていたPの面々を見てめちゃくちゃ引け目を感じたというか
自分は場違いなんじゃないかと思って悩んだのも事実ですw

今回の企画における自分のスタンスというか目標というか

今回は架空戦記を普段見ない人にも見てもらおうという企画なので、
自分はどういうものを見せたいか、をまず始めに考えました。

1.架空戦記の骨子である「アイドルと原作キャラ、設定との交流」を描く

これはアイマス架空戦記の始祖である呂凱Pのスピリットを受け継ぐというか、
自分がアイマス架空戦記を見て一番面白いと思ったところはこの部分だったので、これは外せないだろうと。

2.プレイ動画とノベルパートの融合

最近はノベル形式のみの架空戦記も増えてきましたが、
やはり初めて見る方にはポピュラーな手法であるノベル+プレイ動画の形式を見ていただきたいと思いました。
動的な要素が増えて視聴者の退屈を防げそうという思いもありますw

3.一話完結

架空戦記は連載物なので一つのエピソードでも数話に渡り流すこともできますが、
今回は新作の単発ということで、いかに一話で一つのエピソードを
綺麗に完結させることができるのか挑戦しようと思いました。
これにはアニメの構成(近年のだらだら話の続くアニメではなく一話完結物の多い昔のアニメ)
を用いることで解決できるであろうと昔のアニメの構成を思い出しまくってましたw 特に勇者系とかw

4.高品質なノベルパートフォーマットの作成

戦国アイマスは自分が未熟な時のフォーマットなので(じゃあ変えろよって言わないで><)
今回は、できることを全部詰め込もう、単発とはいえ連載にも耐えうるようなフォーマットを作成しようと考えました。
その結果があのフォーマットです。


文章の切り替わりを伝えるバーだったり、作品の雰囲気に合わせた場所表示だったり、
プレイ動画専用のキャラ表示だったり、顔グラフィックと立ち絵のダブル仕様だったり、
立ち絵にヘッドギアやバイザーなどを追加して雰囲気を出したり……。
はっきり言って作るの大変だったw
こんなので連載しようと思ったら月一ペースでも間に合わないよw


主にこの四点に力を入れて作成することにしました。
動画を実際に見てそれが伝わっていれば幸いなのですが……。

パトレイバー架空戦記を作ることになった経緯

パトレイバーでMADを作りたいという考えは、実のところ「機動戦士ガンダム蒼い鳥の千早」を制作する前からあり、
改造タイトル(プロローグの直後とOPの最後に出るあれ)は既に先に作っていました。
その内何かしらの形にしようと思って封印していたのですが、この企画に参加するに当たって良い機会だと思い、
てつろ〜Pに提案することにしました。


てつろ〜Pもパトレイバーを知っているということで快諾をいただき、制作を開始することになりました。
実は他に何点か考えた企画もあるのですが、それはいつか形にできればいいなと考えています。
ちょっとノベマスに挑戦したいとか思ったりね。


この時点で自分はあまり概要のレギュレーションに目を通してなく、
「原作を知らない人にでも楽しめるようなものを作る」ということをまったく考えていませんでした。
後述するのですが、このレギュレーションに大いに苦しめられることになりますw

企画書を書き、具体的な内容を決める

てつろ〜Pにどんな内容で制作しようと思っているのか伝えるべく、簡単な企画書を書くことにしました。
この企画書の時点で登場人物、設定、プロットはほぼ確定しており、公開された本編とほぼ変らないものでした。


本編と企画書が大きく異なる点は「太田のアイドル好き」を生かすこと。
これは企画書を提出した後にてつろ〜Pから提案があった設定です。
提案された当初は尺的にちょっとつらいかなと思ったのですが、後々にこの設定が大活躍することになります。

OP、EDに何の曲を使うのか考える

パトレイバーということで原作にちなんだ曲や、
ENGAGEをアイドルグループとして登場させるということで「アナタのヒトコト」を使おうなど
てつろ〜Pと様々な話をしました。


最終的にTV版パトレイバー初期OP「そのままの君でいて」と「アナタのヒトコト」になったのですがいかがだったでしょうか?
個人的には最高の選曲だと思っています。


これらの決定の後、本編の制作に取りかかりました。
後編は本編の実際の流れに合わせて解説的なことをしたいと思っています。